2024年02月10日
マンションは一定の周期での大規模修繕が必要です。建物が傷んでいる状態で放置してしまいますと、タイル等が剥がれ落下したり、漏水等により居住者の方々が快適で安心できる生活を送れなくなってしまいます。
適切な目安を知っておくことが、資産価値や安全性を保つことにつながります。
一方で「適切な周期はいつ?」「部位別で周期は違うの?」といった疑問をお持ちの方は、多いのではないでしょうか。大規模修繕の周期を見極めるためには、正しい知識を把握しておくことが重要です。
本記事では、マンションの大規模修繕工事を行うべき周期について解説します。部位別の修繕時期の目安や、周期を長くするための方法とあわせてまとめました。
マンションの大規模修繕工事を行う周期の目安は「10年前後」です。一方で立地条件や構造、建物の状態によって適切な周期は異なり、「13年」や「18年」とするケースもあります。
建物や設備は時間の経過によって劣化します。定期的にメンテナンスを行い修繕・維持することが、大規模修繕の目的です。資産価値や安全性、暮らしの質を守るために行われます。
大規模修繕工事の対象になるのは、屋根・バルコニーや外壁、手すりの鉄部分など、マンションの共有部分です。区分所有者は毎月一定の金額を「修繕積立金」として支払う必要があり、大規模修繕の際には工事費用にあてられます。
大規模修繕工事を行う場合、数年前から準備を整えておく必要があるでしょう。マンションの資産価値や暮らしの質を維持するために、適切な周期を把握しておくことが重要です。
大規模修繕の周期が10年に推奨されている理由
・国土交通省の長期修繕計画作成ガイドラインを準拠している
・特定建築物定期調査の実施に合わせている
・塗料や防水材などの劣化時期に合わせている
ここに併せて、大規模修繕を行うべき建物のサインの一例についても見ていきましょう。
モルタル・サイディング・パネル |
被膜の粉っぽさ カビやコケの発生 クラック(ひび割れ) |
タイル・コンクリート打放し |
打診もしくは赤外線調査で発覚した割れや浮き 雨水汚れ カビやコケの発生 目地部分の欠損(タイル) |
これらの状態が建物に多く見受けられるようでしたら修繕工事を行うタイミングと考えても良いでしょう。
次に、修繕工事を行う前に見積もりを比較してみましょう
多くの施工業者では複数のプランを用意しており、弊社も同様です。
費用や使用している材料、工法が異なるため、十分に比較したうえで選ぶことが重要です。
たとえば外壁塗装の場合、塗料の種類によって耐久年数が異なります。より耐久年数が長い塗料を選ぶことで、長持ちさせることが可能です。
ただし、耐久性が高い材料を使用するプランは、費用が高い傾向があります。見積もりをとって費用と耐久年数を確認したうえで、工事プランを選択しましょう。
まとめ:大規模修繕のタイミングは早めが大切
マンションの資産価値を維持するためには、大規模改修が必要です。12年を周期の目安とする考え方が一般的でしたが、工法や材料の進化により15年や18年とするケースも増えてきました
しかし、安全面や快適性を考えてみると早めの修繕工事がおすすめです。
環境によっても劣化の進み方は異なるため、建物の状態を定期的に確認して適切な周期を見極めることが重要です。
修繕が必要かどうかの判断に迷うこともありますので、一度現地での状態確認やお見積もりを無料で実施できますので、ぜひ弊社にご依頼ください。
カテゴリ:7. 大規模修繕の周期は何年?