2024年03月15日
大規模修繕がどのような流れ
大規模なマンションの場合は、管理組合の中に「大規模修繕委員会」を発足させて進める形式が多くなっています。一方、中規模以下のマンションでは、マンションの管理組合の運営主体となる「理事会」が主導し、相談しながら進めるが一般的です。
大規模修繕委員会を立ち上げ
大規模修繕委員会は、毎月修繕積立金を払っているマンションの区分所有者である管理組合員ならば、誰でも参加資格があります。
大規模修繕委員会は、マンションの管理組合の中に理事会とは別に組織されることが一般的です。中規模以下のマンションの一般的な形式で進めることになります。この場合、マンションの管理組合は「理事会」を中心に、協力しながら大規模修繕に関する方針や計画を練り、計画案や予算の作成をしていきます。
劣化状況を調査
大規模修繕にあたっては、「建物調査」を行います。建物調査で行うのは、状態や改修の必要な箇所についてです。修繕や更新が必要な箇所の特定、その最適な修繕方法の提案という形で依頼する業者に提出してもらいます。
調査の結果や修繕の内容に応じて大規模修繕の見積が出ます。
大規模修繕の方針を決定
建物調査で建物の状態を把握したら、次は大規模修繕の方針と計画を決定します。
通常、大規模修繕計画が策定されている場合はその計画を基に、大規模修繕委員会が提案書やおおよその見積もりを参考にして、修繕対象となる箇所の工事内容や予算を打合せします。
ちなみに、大規模修繕の内容はマンションの築年数や過去に行った大規模修繕の内容によって変わります。先の国土交通省の調査によれば、一戸当たりにかかる大規模修繕工事費は1回目が最も高く平均100万円/戸、という結果になっています。
見積もりを依頼
大規模修繕の基本的な方針と計画が決定したら、正式な見積もりを依頼します。複数の会社から見積もりを提出してもらい、再度施工箇所の詳細、施工方法や施工期間、費用などを比較するのが一般的です。
カテゴリ:4. マンションの大規模修繕の流れ